それ、本当に「眠れて」いますか?
朝起きても身体が重い。長く寝たはずなのに、日中にぼんやりする。寝つきが悪く、何度も目が覚める。——そんな状態が続いていませんか?
実は「何時間眠ったか」よりも、「どれだけ深く休めたか」が、私たちの心身に大きな影響を与えています。この「深く休めたかどうか」の指標こそが「睡眠の質」です。
世界的に高まる「睡眠の質」への関心
いま、世界中で「睡眠の質」に対する意識が急速に高まっています。健康寿命を延ばすためのライフスタイル改善が注目される中で、食事や運動と並び、“良質な睡眠”は重要な要素として再評価されています。
欧米では「スリープテック(Sleep Tech)」と呼ばれる分野が急成長しており、睡眠の状態を可視化するアプリや、質の高い眠りをサポートする高機能寝具、AIを活用したスリープコーチングサービスなども登場。日本でも、企業の健康経営や個人のウェルビーイングへの取り組みの一環として、睡眠改善がトレンドになりつつあります。
睡眠は「ただの休息」ではなく、「パフォーマンスの土台」として、世界的に見直されているのです。
「睡眠の質が低い」とはどういうことか?
「睡眠の質が低い」とは、単に眠る時間が短いということではなく、睡眠中に深い眠り(ノンレム睡眠)に十分に入れていなかったり、途中で何度も目が覚めてしまうような状態を指します。また、朝起きたときに「すっきりしない」「疲れが残っている」と感じるのも、質の低い睡眠のサインです。
質の低い睡眠は、身体の修復や脳の整理が不十分なままとなり、免疫力や集中力の低下、情緒の不安定、肌荒れなどさまざまな悪影響を引き起こします。
「睡眠の質が高い」とはどういうことか?
一方で、「睡眠の質が高い」とは、寝入りがスムーズで、夜中に目が覚めることなく深く眠れ、朝の目覚めが爽快で日中も眠気に悩まされない状態を指します。たとえ睡眠時間が6時間前後でも、質が高ければ身体も心も回復し、日中のパフォーマンスが安定します。
つまり、睡眠の質とは「どれだけ効率よく心身を回復できているか」という点において、極めて重要な健康指標なのです。
睡眠の質が低いと、何が起きるのか?
・朝起きた瞬間からだるい
・日中の集中力が続かない
・気分が落ち込みやすくなる
・肌荒れや免疫低下につながる
こうした不調は「年齢のせい」「忙しさのせい」と思われがちですが、実は“眠りの質”に原因があることも少なくありません。
睡眠の質が低いときのサインは?
睡眠の質が低い時のサインには以下のようなものがあります。当てはまるものがあれば、睡眠環境を見直してみましょう。
・「眠っても疲れが抜けない」
・「夜中にトイレで起きると、再入眠が難しい」
・「夜のスマホが止められず、寝つきが悪くなっている」
・「寝具が自分に合ってない気がするけど、何を変えればいいかわからない」
これらの悩みは、世代や性別を問わず、多くの人に共通しています。働き盛りのビジネスパーソン、子育て中の方、学生の方まで、現代人の生活は眠りの質に大きな影響を与える要素にあふれています。
睡眠の質を高めるには?
睡眠の質を高めるにはいくつかのやり方があります。
就寝1時間前はスマホやPCの画面を見ない
LED照明、パソコンやスマートフォンのディスプレイ、テレビなどの人工光源から放射される(太陽光からも放射されてはいます)ブルーライトは脳を刺激し、眠りを妨げると言われています。受け身でなく、積極的にのぞき込むスマートフォンやPCは就寝前の利用は避けましょう。就寝前にブルーライトを浴びると、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が抑制され、入眠しづらくなる場合があります。
寝室の環境を見直す
温度・湿度・明るさ・音・香り。意外と眠りにくい環境になっていることもあります。遮光カーテンを利用したり、騒音対策として防音カーテンや耳栓を利用したり、エアコンを快適な温度設定にするといったことをしてみましょう。
寝具を整える(質の良い睡眠に直結する快眠グッズ)
睡眠の質を左右する最大の要因の一つが「寝具」です。以下の点を見直すことで、眠りの質が劇的に変わることがあります。
・枕:高さや硬さが首の負担になっていないか
・マットレス:硬すぎても柔らかすぎても寝返りが打ちづらくなる
・シーツや掛け布団:肌ざわりや通気性は快適か
・ムートンシーツ:保温性・体圧分散・吸湿性に優れており、快眠をサポートする寝具として注目されています
質の良い寝具は「投資」であり、長期的に見ると快眠と健康を支える重要な要素です。
起床時間を一定にする
休日に寝だめをするよりも、毎日のリズムを整えるほうが、質の良い睡眠に繋がります。
「眠り」は、贅沢ではなく「基礎体力」です
仕事・育児・勉強・人間関係……日常生活には、心身のエネルギーを多く消費する場面がたくさんあります。だからこそ、夜はしっかり心と身体を休める時間が必要です。
質の良い睡眠は、翌日の集中力・気力・肌の調子・体調管理——あらゆるパフォーマンスの源です。「ちゃんと眠れた」と思える朝が増えれば、心まで前向きになれるものです。
睡眠の質を上げる第一歩は、「自分の眠りを知ること」
まずは自分の睡眠がいまどのような状況か考えてみましょう。
・今の睡眠で本当に疲れが取れているか?
・寝具は自分に合っているか?
・日中、眠気やだるさを感じていないか?
こうした小さな気づきが、睡眠改善のスタートになります。生活の質を上げたいなら、まずは“眠りの質”を見直してみましょう。
「眠ること」は誰にとっても当たり前の行動です。しかし、「質のいい眠り」をとるには、ちょっとした知識と工夫が必要です。
寝る時間を確保するだけでは足りません。どんな環境で、どんな状態で眠るかが大切です。毎晩の睡眠を「ただの休息」ではなく、「自分を整える時間」にしてみませんか?いつも使っている枕を見直してみるだけで大きく変わることもあるかもしれません。
その一歩が、あなたの明日をきっと変えてくれるはずです。
まくら先生は「寝具を売る」のではなく「快眠環境を整える」お店です
私たち「まくら先生」は、単にオーダーメイド枕や寝具を販売するだけのブランドではありません。お客様一人ひとりの身体やライフスタイルに寄り添い、「最適な眠りとは何か?」を一緒に考えるカウンセリングを大切にしています。
枕やマットレスの形状だけでなく、寝室の湿度や温度、使い方のクセまで含めて見直すこと。そこには、市販品では得られない「本当の快眠環境」づくりのヒントが詰まっています。
「どれを買えばいいか」ではなく、「どうすればもっとぐっすり眠れるか」。まくら先生は、その答えを一緒に探すパートナーでありたいと考えています。